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猛省キリギリスの15話を読んで下さりありがとうございます。
いつものように、おまけネタを書きましたので、
よろしければお読み下さい。
■ほとんどの人が知らない。意外なところにあるカマキリの目
カマキリなど虫の絵を描いてもらうと、たいていの人は目を2つ書きます。 でも、目はそこだけではありません。
カマキリの顔を見てみると、額の部分に3つの小さな点があります。 実は、これも目なのです。
↓ カマキリの額にある目
昆虫の目は横についていることが多く、正面は少し見えづらと考えられています。
正面の視界を補ったり、相手までの正確な距離を知るため、 顔の正面にも小さな目を備えていると言われています。
ちなみに額にある目は、モノの形までは見えないと言われており、 明暗を感じるくらいだろうと考えられています。
他にも、小さい目を持つ昆虫がいますので、何か虫を捕まえたら、 よ〜く見てください。意外なところに目を持つ虫が意外といます。
↓セミも額に目があります(赤い丸の部分)
■自分に向いたことは、嫌な体験からも見つかる
自分に何が向いているのかわからず、「自分には才能がない」と
思っている人は意外に多いです。
私も以前はよく、ビジネス系の勉強会に出ていたのですが、そのときの参加者の多くは、
自分に使える技術を身につけようと思っていました。
子どものころから、野球がうまい、歌がうまいとかで抜群の才能を持っていれば
「自分の才能はこれだ!」と思えるのでしょうが、ほとんどの人は大人になっても
自分の才能もわからなければ、自分のやるべきこともわからない状態だと思います。
案外見過ごされている自分に向いたことを見つける方法のひとつは、 たとえ嫌であっても、今、与えられた仕事を一生懸命にやってみることです。
キリ助は最初、「歌がうまくなってメスにもてるようになろう」と思っていました。
しかし、歌が下手なことで周りからバカにされて傷つくことで、「自分のやるべきことは、
自分の立ち直った経験を歌にして伝えていくことだ」と気づきました。
このように“うまくいかない体験”や“嫌な体験”からも、自分のやるべきことや、
自分に向いたことが見つかるのです。
私自身も元々はバイオ系の技術者でした。それが今、
企業を活性化させるための研修やコンサルティングをしています。
このような転身をしたのもやはり、“嫌な体験”があったからでした。
技術者時代、私はそんなにデキがよくなかったこともあり、所長からはほぼ毎日、 「お前、いつまで生きてるつもりだ?早く死ね」と言われ続けていました。
今思えば完全にパワハラですが、当時はまだ、パワハラという言葉は
一般的では無かったと思います。
とにもかくにも、そんな熱意あるご指導のおかげで(?)、
入社から5年経ったころ、ウツで休職をしました。
それまでは技術者として生きていくことに何の疑問も持たなかったのですが、所長にさんざん
心を傷つけていただいたおかげで、「人の能力を活かせるような仕事をしたい」と
強く思うようになりました。
その想いが今の仕事につながっているので、嫌な仕事や、辛い体験というのは、
自分が本当に やりたいことを見つけるいいチャンスとも言えますから、
「あのヤロウ!」という気持ちも 大事にしてもらえたら
いいのかなと思います。
■嫌なことにも「ありがとう」と思えると、自分の気が楽になる
先ほどお話した通り、「嫌だな」と思うことのすべては、 自分の将来の宝になる可能性があります。
たとえば、「人からヒドイことを言われて不快な気分になった」というときがあると思います。
そのときはムカツク出来事だと思いますが、「こういうことを言ったら人を傷つけるんだな」
ということが、身をもってわかります。
同じことを以後、自分が誰かにやらないようにすれば、 あなたは周りから見て、“とってもいい人”になれます。
あなたに嫌なことを言った人は、「こんな風に言うと、人はムッとします」というのを、
身をもって教えてくれていると思えば、「ありがとう」と思えます。
ムッとさせられるのはあまりいい気分ではありませんが、
人からムッとされるよりはいいのではないでしょうか。
結局、人から「あの人と付き合ってもロクなことはない」と思われてしまうと、
いい話を教えてくれませんし、いざというときに助けてくれません。
ですから、“いい人”であることが、結局、自分が一番トクをすると思うのです。
私の場合、営業能力もないですし、あまり戦略性もない生き方をしてるので、 他人からいい話をもらうことでしか生きる道がありません。
そんな私と同じく、「自分には能力があまりないなー」と思う方は、演技でも構わないので、 いい人になり、周りの人からチャンスをもらえばいいのです。
そして、いい人になるための一番の近道は、近くにいる嫌なヤツから、
「うわー、こういうことを言うから、コイツ、嫌なヤツなんだ」と教えてもらうことなのです。
そう考えると、身をもって嫌われる役をやってくれて、自分に人付き合いの知恵を
さずけてくれる嫌なヤツは、ありがたい先生です。
このように割り切って考えてみると、ムッとした経験でも、
ほんのちょっとでも気が楽になり、自分のストレスも減らせます。
私はそれほど打たれ強い性格ではないと思うのですが、
このように考え方をちょっと変えて、心のダメージを減らしています。
■愚痴は言ってもいい
私は自分に向いていることや、自分のやりたいことは、
案外嫌なことの中にあると思っています。
ですから嫌な体験については、変にポジティブに解釈をしないで、「あー、なんであの人あんな
言い方するんだろ?」と、思いっきり不機嫌になったり、他人に愚痴を言ってもいいと思っています。
嫌な体験をあまりにポジティブな解釈をしてしまうと、
せっかくの学びのチャンスを逃すと思うのです。
「こんなふうに言われると、こんなに嫌な気持ちになるんだ」というのをしっかり味わうと、
友人に対しては同じことをしなくなります。
愚痴を言う相手は、人間でも構いませんし、人間以外でも構いません。
ちなみに私が一番愚痴を言う相手は、“飼いゴキブリ”です。
なかなかよく聞いてくれるイイヤツだったりします。
↓ ゴキブリ
脱皮直後は目だけ黒い
■『技術のうまさ』よりも『考え方』が大事
『技術のうまさ』よりも、『考え方』の方が大事です。
だからといって、『人柄は抜群にいいけど、100%手術を失敗する外科医』が いいわけではありません。
私もそんなお医者さんにかかりたくはありません。
しかし、『他人のために自分の能力を使うことが楽しい』という考え方を土台に 持っていないと、周りの人からの支持が集まらないと思うのです。
それは当たり前ですよね。「金持ちになって、ぜいたくな暮らしをするために、
お前ら金を払え!」と いう人に、自分の貴重なお金を差し出したいと
思わないはずです。
だから、「自分の技術は金儲けの道具」と考え過ぎてしまうと、 長期的にはあまりうまくいかなくなるでしょう。
ですから、自分がやってておもしろくて、かつ、人の役に立つことを見つけることが、 長期的に見て、大事なことだと思うのです。
↓ カエルを食べるカマキリ
気分が悪くなる方もいると思うので、画像処理をしています
↓ 朽ち木の下にたくさんいるシロアリ
↓イエシロアリ
左:働きアリ 右:兵隊アリ
↓ナナホシテントウ
↓ いっぱい採集
↓ 捕まえた後は、元の場所に逃がしました
ワラワラ逃げていく姿には、あまり美しさは感じません
↓ セミフライ
“カキフライ”と音の響きも似ている点でも意外に流行る?
↓ スーパーで売っている車エビ
ちゃんと見れば、虫とそれほど変わりません
↓こんなケムシだって、慣れてしまえば猫のようにかわいいのです
マイマイガの幼虫
今回も猛省キリギリスの13話(クモの話)をお読みいただき、
ありがとうございます。
このページでは、13話についてのおまけ話をしたいと思います。
■クモ
「クモは苦手」という人が多いと思います。 たしかに、不思議な形をしているので、「コワイ!」と思う人の気持ちもわかります。
でも、その不思議な形は、よ〜く見てみると、とてもカッコ良いので、 意外に愛好家が多いのです。
クモには、『巣を張るタイプ』と、『巣を張らないタイプ』がいます。
『巣を張らないタイプ』であれば、タランチュラのような大型のクモでも、 虫カゴで手軽に(?)飼えます。
うちにも、『巣を張らないタイプ』が、何種類かいます。 そのうちの一種類、アリグモをご紹介します。
↓ アリグモ
このクモは、上の写真の通り、どう見てもアリの格好をしています。 でも、よーく見ると、顔がクモです。
↓ 顔をよく見るとクモ
東京でも、団地の植え込みなどで頑張って探せば見つけられます。 でも、相当に虫が好きな人でも、見たことが少ないクモです。
見かけても、「アリがいる」程度にしか認識されないので、 クモと気づかないのでしょう。
たとえ見つけても、かなり動きが速いので、 捕まえるのはちょっと難しいかもしれません。
さて次に、『巣を張るタイプ』の話をしたいと思います。 たとえば秋の風物詩、ジョロウグモなんていかがでしょう?
↓ ジョロウグモ
比較的大型な上、色彩もカラフルですから、なかなかの見応えがあります。
↓ 横から見ると、いかにお腹が大きいかがわかります。
これは、卵を持っているメスですね
ジョロウグモは、油で揚げると足が上向きになることが多く、 まるで阿波踊りを踊っているかのような格好になります。
ジョロウグモをたくさん捕まえて揚げてお皿に盛ると、
見た目も華やかな“クモフライ”ができます。
懐石料理のような、見た目も重要なお料理には、とても有用な食材だと思います。
でも一応、調理したクモの写真は、友人からすこぶる評判が悪いので、
掲載を自粛しておきます。
ちなみに、このジョロウグモと似た『形』と『大きさ』のコガネグモというクモがいます。
↓ナガコガネグモ
ジョロウグモもコガネグモも、大きなクモの巣を張ります。 ですから、大きな水槽であっても飼うのが難しいのです。
しかし、「それでもコガネグモを飼いたい!」と思う人もいます。 さて、その方々はどうやってコガネグモを飼うと思いますか?
ちょっと考えてみてください。
さて、正解は……
『家の中で一緒に住む』でしたぁ〜。
いやぁ〜、単純な答えですが、スゴイですよね。 さすがに私も、まだそこまでの挑戦はしていません。
コガネグモを飼っている人のところに遊びに行った友人の話によると、 巣の下には、無数の虫の羽や足が落ちていたそうです。
とても家の中の光景とは思えないですね。
私も、クモを放し飼いで飼育したいというのが夢のひとつですが、 まぁ、それは儚い夢で一生を終えるでしょう。
■ザトウムシ
「齊藤、変なクモ見た!」と友人から連絡がきたとき、それは大抵、ザトウムシです。 体は米粒のような形と大きさなのですが、足が1本10cmくらいあります。
↓ ザトウムシ
ザトウムシはクモの仲間ではなく、ダニの仲間です
山に行って雑草が生えているところに踏み入れると、 ワサワサ出てくるのですが、意外に知らない人が多い虫です。
クモとはまったく違い、フラフラした動きをしていて、 とても目を楽しませてくれる、ステキな虫です。
↓ザトウムシを横から見た姿
■コガネムシ
猛省キリギリスの中では、脇役の割には、結構頻繁に出てくるコガネムシですが、 この虫はかつて、裁判にかけられたことがあります。
何の裁判かというと、中世ヨーロッパで行われた宗教裁判です。
「うっとおしいので、この世から消えなさい」という意味で、
『破門』が言い渡されたそうです。
当時は、科学の暗黒時代とも呼ばれていた時代でしたから、 害虫駆除も神頼みだったみたいですね。
ちなみに、被告となった虫にもちゃんと弁護士が付いたそうですが、
出廷しなかった虫は、被告欠席のまま、破門などの判決が下りました(本当)
裁判にかけられた虫は、コガネムシ以外にも、バッタ、ミミズ、ヒルなどたくさんいたようです。
↓コガネムシ
破門された後の現代でも、ちゃんと生き延びています
●毒ガス兵器が薬になった!
13話の中でもお話した通り、毒と薬は基本的には同じです。 使う量が適切なら体に良い効果を与え、飲み過ぎると毒になるだけです。
薬と毒に関するおもしろい逸話としては、『毒ガス兵器が薬になった』という事例があります。 その毒ガスとは、イペリットガスです。
イペリットガスは第一次世界大戦のときに使われた殺人兵器です。 からしに似た香りがするらしく、マスタードガスとも呼ばれていました。
イペリットガスのすごいところは、たとえ防毒マスクをしていても、 衣類を浸透し、皮膚をダメにしてしまうのです。
運よく助かったとしても、皮膚はひどいケロイド状になってしまうそうです。
そんなおっかないイペリットガスを吸入してしまうと肺気腫になります。 目に入れば失明します。
イペリットガスの被害を受けた兵士には、『白血球が減る』 という症状が出たそうです。
治療にあたっていた医者の中に、「白血病(血液の癌)になると、白血球が増えちゃうから、
イペリットガスを注射したら効果あるかも」という、恐ろしく大胆な発想で生まれたのが
抗ガン剤なのです。
■結果は気にしてもしかたない
プレゼンの日は緊張しますよね。 相手が納得してくれるのかどうか、とても気になると思います。
でも本当は、プレゼンの当日に緊張するのは、ほとんど意味がありません。
プレゼンがうまくいくか否かは、資料づくりの段階でほとんど決まっており、 当日は、緊張してもしなくても結果は変わらないのです。
だから、緊張しすぎてしまうほど、ギコチナイ発表になってしまい、 せっかくつくった資料の良さが目減りするだけなのです。
ですから、ここ一番の勝負の日には、ある程度緊張するのは仕方ないとして、
「今更緊張しても遅いよね」と、どこか開き直ってしまった方が、いい結果が出るでしょう。
その方が、胃の痛くなる思いをしなくて済むのも大きなメリットです。
そう言いながら、私自身も緊張しがちな体質です。
はじめてのクライアント企業さんでの研修の日はいつも緊張していて、 「どうしたらうまくいくかなー?」ということばかり考えてしまいます。
ときには、気づかず女子トイレに入っており、
ピンク色の壁面を見て、「ハ!」と我に返っています。
女子トイレは大抵、男子トイレよりも手前に設置されているため、 間違えて入りやすいのです。(自分が悪いと認めない性格)
■成功なんて、しょせん後付け
ほとんどの成功というものは、計算通りではなく、後付けだと思っています。
『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』(毎日コミュニケーションズ)は、 おかげさまでヒットしたのですが、これもたまたまです。
私は昔、上司の命令を断れず、泣く泣くマグロ船に乗せられただけです。
この断れないという性格について、本を出す前は周りの人から、 「お前、この先大丈夫か?」と、散々言われ、かなりのダメ人間扱いだったと思います。
でも本が売れた後には、この評価が一転し、「断らないのが成功の秘訣なんですね!」と、 言われるようになってしまいました。
こうして褒めてくれる人に、「先日まで、断れないのは欠点だったんです」と言っても、 「いやー、さすが謙虚ですね」と、より褒められてしまい全然わかってくれません。
一般社会でも、大胆な発想で成功した会社は、マスコミから、「これがこの会社の成功の秘訣!」
と大々的に持ち上げられますが、失敗すれば、「この間違った判断が業績を低迷させた」と
叩かれます。
つまり人の評価というものは、『現時点での結果』という一面だけを見て、 すべてを判断される傾向があると思うのです。
だから私も、次の本が売れなければきっと、
「やっぱり一発屋だったね」と、言われるのが目に見えています。
だから、あなたの評価が周りの人からそれほど高くなくても、 「自分はダメかも」と思う必要はまったくないと思うのです。
しょせん周りの人は、あなたのことを『今』という一面しか見ていないのですから。
しかし、『今日やるべきことはちゃんとやる』。このことはとても大事だとは思います。
なぜなら何か行動をしないと、『良い』にしろ、『悪い』にしろ、結果がでないからです。
でも、やったことが『良い!』言われるような結果が出るかどうかについては、 運に任せる方がいいのかもしれません。
その理由は、自分がやっていることが良いか悪いかという評価は、時流や、
誰が最初に評価するかによって変わってしまい、それこそ運の要素が大きくなるからです。
ですから、自分でコントロールできるような、日々の努力などは、やった方がいいと思いますが、
自分でコントロールできないような、評価の部分などは、気にしても仕方ないと思うのです。
私もそんな気持ちで、毎日そこそこほどほどに頑張っています。
■参考図書
・講談社カラー科学大図鑑 こん虫のふしぎ 編著者:梅谷献二 講談社
・ナレッジエンタ読本18 毒と人体! 加藤雅俊 メディアファクトリー
・農薬工業会 ホームページ
http://www.jcpa.or.jp/column/control/02/index.html
・学校で教えない教科書面白いほどよくわかる毒と薬
山崎幹夫編 毒と薬研究会著 日本文芸社
・毒と薬のひみつ 毒も薬も使い方しだい、正しい知識で毒を制す!
齋藤勝裕 ソフトバンククリエイティブ
今回も猛省キリギリスの12話(ナメクジの話)をお読みいただき、
ありがとうございます。
このページでは、12話についてのおまけ話をしたいと思います。
■ナメクジは虫か?
読んでくださった中には、「ナメクジは虫じゃない!」と思われた方もいたかもしれません。 たしかにナメクジは昆虫ではないのですが、広い意味ではムシ(蟲)なのです。
日本では明治くらいまで、ムシと言えば、『蟲』を指していたようです。
『蟲』とは、『小さくてうごめく動物の総称』で、蛙(かえる)や蛇(へび)も含まれます。
だから、これらの漢字には、『虫』という文字が入っているのです。
だからと言って、体長が5mにもなるキングコブラもムシと呼んでいいのかは ビミョウですが、日本にはキングコブラはいないので、それは想定外なのでしょう。
ちなみにナメクジを漢字で書けば『蛞蝓』となり、やはり虫という文字が入っています。
■ヤマナメクジ
ヤマナメクジは日本最大のナメクジで、15cm以上に育ちます。 大ざっぱにいえば、大人の手首から指先までの長さになる巨大なナメクジです。
山登りをする人などは、結構目撃するようで、登山部だった同級生からも、 「あ〜、あの超ブキミなナメクジ?」と、すこぶる評判が悪いです。
性格は非常にのんびりで、東京で普通に見るナメクジよりも動きません。 うちにいるものは9cmなので、まだまだ子どもです。
↓ 自宅で飼っているヤマナメクジ
■ナメクジの繁殖活動
ナメクジは、1匹でオスとメスの生殖器を持っています。 だからと言って、1匹では増えません。
繁殖をするには、仲間を見つける必要があります。
仲間を見つけたナメクジは、お互いに“頭”から生殖器を出して、 相手の頭に入れます。
そうして精子を交換し、受精するのです。
↓ ナメクジの繁殖行動
中央の『白いもの』が生殖器です
この生殖器の部分は、プラスチックのように硬くてザラザラしています。
↓ 生殖器のアップ画像
そして、ナメクジが生んだ卵はブドウのように房状になっています。
↓ ナメクジの卵
生まれてきた赤ちゃんナメクジは、透明がかった白色をしています。
↓ ナメクジの赤ちゃんは、水菓子のようでおいしそう
親指の爪と比較
■ナメクジは薬になる?
民間療法の中には、「ナメクジを生で食べるとゼンソクが治る」というものがあります。 しかし、生食は止めた方がいいでしょう。
ナメクジは、広東住血線虫という寄生虫がいる可能性が高いです。 この寄生虫は結構キケンで、運が悪いと脳に移動してしまいます。
考えるのも恐いですが、そうなってしまうと顔面マヒや昏睡などになる可能性もあり、 死亡例もあります。
■ナメクジは加熱調理すれば大丈夫
先ほど、「ナメクジを生で食べるのは止めましょう」と言いました。 しかし、加熱調理をすれば健康上も問題なく、おいしく食べられます。
「ナメクジを食べる」というと、非常に突飛なことに聞こえるかもしれませんが、 ナメクジは元々アワビやサザエなどと同じ、巻き貝の一種です。
それが地上でも生きられるように進化したのがナメクジです。
ですから感情を一切排除して、あくまで生物として見た場合、 アワビが食べられる人は、ナメクジも食べられます。
ナメクジを食べることに嫌悪感を覚えるのは、欧米人が、 「タコを食べる日本人は信じられない!」と言っているのと同じことです。
つまり、今までナメクジを食べる習慣がなかったから、ナメクジを
食べることに関してゲテモノに錯覚してしまうだけの話なのです。
ゆでたナメクジを食べてみると、貝と同じ味と歯ごたえです。 パスタにしてみると、全然違和感がありません。
よろしければ、一度お試しください。 新しい自分に出会えるかもしれません。
↓ ナメクジパスタ
拡大写真は自主規制(でも、いつか公開したい)
■虫は、腹から息を吸う
ヒトは呼吸をするときに口から酸素を取り入れます。 しかし、昆虫は腹から酸素を取り入れます。
虫の腹をよく見ると、側面に穴がいくつか空いています。 これは『気門』と呼ばれ、ここで呼吸をしているのです。
↓ カブトムシの気門
人間は酸素を体に送るとき、赤血球に乗せて全身に運びます。
虫の場合は腹から取り込んだ酸素を、気管という管を通して直接全身に運んでいます。
ですから昆虫の場合、大きくなってしまうと全身に酸素を送れなくなるので、 あまり大きくなれないと言われています。
■誰にもできないことをやる必要はない
「仕事でもっと活躍したい!」と思う人の多くは、「誰もやっていないことをやらないと」と
思っていることが多いように感じます。
しかし、誰もやっていないことは、なかなか思いつきません。
それに思いついたとしても、自分には到底できないような
職人技かもしれないという問題があります。
私は仕事で活躍するには、誰にもできないことをするのではなく、『遅刻をしないこと』、
『出社したら挨拶をすること』など、誰にでもできることをやる方が大事だと思うのです。
たいていの場合、「当たり前」と言われることができていないことがほとんどです。 たとえば、会社に入ると、「報告・連絡・相談をきちんとやりましょう」と言われると思います。
これは逆に言うと、「ウチの会社では報告・連絡・相談という
基本的なことができていません」と言っているのに等しいのです。
私は、基本的なことができないことについて責める気持ちはないのですが、自分の特長を 出すためには、誰にでもできることをやり続けることが一番の近道だと思っています。
この猛省キリギリスという、「虫の生態」と「人の生き方」をドッキングさせたユニークな コラムも、もしかしたら私より先に、誰かが思いついていたかもしれません。
しかし、思いついたからといって、誰でもすぐに書けるわけではありません。 当たり前ですが、虫についての知識がないと書きようがないのです。
私は一般的な男の子と同じように、物心がつく前から虫が好きでした。 そのころの虫の知識は、周りの友人と変わりませんでした。
でも、友人たちは、小学校高学年あたりになると、 段々虫についての関心が薄れてきたのです。
一方で私の場合は、虫への関心が衰えず、約30年かけて虫の知識を増やしていったのです。 そのおかげで、このコラムを書くための基本的な知識がストックされました。
このコラムを読んで下さった方の中には、「虫から生き方を語るなんて、齊藤さんにしか
書けない斬新な発想ですね!」と言ってもらえるのですが、それはあくまでも結果だけを
見たからそう見えるだけです。
先ほど、「誰にもできないことをやるよりも、誰でもできることをやる方が、
自分にしかできないことが見えてきます」と言ったのはこのあたりにあります。
つまり、虫の知識を深めるには、30年という時間をかければ誰にでもできることです。
そして、この積み重ねた知識があったおかげで、結果的には、 自分にしかできない斬新なことを思いつけたのです。
ですから、まずは自分の好きなことをやり続けることをおすすめします。
なぜなら、好きなことをやっていないと、誰かから「才能ないね」と言われたとき、 ショックで止めてしまい、長続きしないからです。
好きなことなら、周りから何を言われても、続けられます。
今の大人は、案外好きなことを持っていなかったりします。 おそらく毎日忙しすぎて、好きなことに時間をかけられないのでしょう。
でも私は、好きなことを追求することが、自分にしかできない仕事をするために
一番大事なことだと思います。
今は直接仕事に結びつかないかもしれませんが、いつか、
好きなことが仕事に結びつく日がくるかもしれません。
私も虫好きが、このように書く仕事になるとは思いませんでしたから。
極端な話、好きなことであれば、たとえ仕事につながらなくても構わないのです。
なぜなら、好きなことをやって「楽しいな」と思えるだけでもストレス解消になり、 充分、モトをとっているからです。
ですから、週に1回でもいいですから、何でもいいので自分の好きなことを
我慢しないでやってみてはどうでしょうか?
なぜ私が、「好きなことを追求するのが大事です!」と 力説をしている理由がおわかりでしょうか?
それは、虫取りを理由にして、本やコラムの締切を延ばしてもらうためです。
■虫マニアの生態とは?
虫マニアには、色々な種族がいます。
一例を言えば、
「蝶屋」と言われるチョウチョを追うマニア。
「カミキリ屋」と言われるカミキリを追うマニア。
「クワガタ屋」と言われるクワガタを追うマニア。
などがいます。
彼らも元々は、色々な種類の虫を捕まえた虫とり少年です。 しかし、年齢が上がるにつれ、「蝶」や「クワガタ」など、専門分野が決まってきます。
虫はやたらと種類が多く全部集めるのが不可能なため、 それを悟ったときから専門分野を決めていくようです。
専門分野が決まった虫マニアたちは、その虫をとりに、
休暇を使って日本各地はおろか、海外にまで虫をとりに行きます。
彼らは、きれいな観光地などには目もくれず、目当ての虫を求めて虫網をふるいます。 何しろ、短い休暇中に珍しい虫をとらなければ意味がないので、必死さが違います。
私の友達も、まとまった休みがあると、強行スケジュールで海外に行ってしまいます。
ですから、昆虫採集も本格的にはじめると、いくらお金があっても足りません。
標本にする時間や、捕まえた虫の名前を調べるのに図鑑と
にらめっこしていたりすると、時間も足りなくなります。
かくして、彼らは独身街道まっしぐらとなり、
自らを「毒身(どくしん)」と言い、開き直ってしまいます。
「他人事のように言っているが、おまえはどうなんだ?」と言われると、 私もその部類に入ってしまうでしょう。
ただ、しょっちゅう海外に行く友人に比べると、まだまだ甘です。 マニアにも階級があり、柔道で言うなら、私はまだ三段でしょう。
八段、九段になると標本の数が10万匹を超え、満面の笑みで
「離婚した」とか、「会社辞めた」とか言い出します。
「だ、大丈夫ですか?」と聞きたくなる一方、「ここまでの情熱を持てて羨ましいと思います。
ちなみに私は昆虫マニアの中でも数少ない、『害虫好き』です。 しかもその辺にいる害虫が好きで、あまり特定の種類を追っているわけではありません。
なので、専門分野を持っている虫マニアから見れば、『未熟者』になってしまうのです。
ちなみに昆虫マニアでも、ゴキブリやクモが苦手な人は結構いて、 それらは触れない人も多いです。
ちなみに、脱皮したてのゴキブリというのは、「害虫」と吐き捨ててしまうのが 惜しいほどきれいです。
↓ 脱皮したてのゴキブリ
純白のウェディングドレスを着た花嫁のように綺麗ですね
さぁ、あなたも今日からジャージに着替えて、虫網を振ってみませんか?
■参考図書
楽しい昆虫料理 内山 昭一 ビジネス社
沖縄県衛生環境研究所のホームページ
http://www.eikanken-okinawa.jp/biseibutu/kisei/kisei.htm
今回も猛省キリギリスの11話(カメムシの話)をお読みいただき、
ありがとうございます。
このページでは、11話についてのおまけ話をしたいと思います。
■カメムシのニオイ
今回、『キリ助がカメムシのニオイで気を失う』という展開で物語を進めました。
「そんな大げさな!」と思うかたもいらっしゃったかもしれませんが、 事実、カメムシはニオイで虫を殺すことができます。
↓ 強烈なニオイのため、嫌われることが多いカメムシ
小学生のころ、下校途中にカメムシをラムネ菓子のプラスチック容器に たくさん入れて持ち帰ったことがあります。
家に帰り容器のふたを開けると、脳を何かが貫通したような衝撃的なニオイがしました。 次いで、動かなくなってしまった無数のカメムシたちがゴロゴロと出てきたのです。
何匹かは復活したのですが、多くはそのまま逝ってしまいました。
そのあとも、虫の種類を変えて何度か試したのですが、
アリやバッタなども、カメムシのニオイで倒せることがわかりました。 (子どもは残酷ですね)
ただ、自然環境では、カメムシと密封した容器で一緒になることはないので、 おそらく、「くさっ!」と感じた虫は逃げていくだけで、命までは取られないでしょう。
カメムシは強烈なニオイを、敵を倒すのにも使いますが、
仲間たちのコミュニケーションにも使います。
カメムシが鈴なりにたむろしているのを見たことがありませんか? それは、ニオイでコミュニケーションをとっているからできると言われています。
↓ 鈴なりに群れをつくっているアカスジキンカメムシの子ども
ちなみに、タガメという水に棲む昆虫がいます。
タガメもカメムシの仲間です。
よーく見てみると、『背中の形』、『羽の付き方』、『口の形』が カメムシとそっくりなのがわかります。
↓ タガメの背中
羽の付き方もカメムシとそっくりです
「じゃあ、タガメもニオイがあるんですか?」そんな疑問が単純にわくと思います。 推測の通り、タガメもニオイがあります。
どんなニオイかと言いますと、なんと『洋梨』のニオイです。
市販されている“台湾タガメ”を買ってきて、 羽をむしって内蔵のニオイを嗅いでみましょう。
『どう猛な見た目なのに、フルーティな洋梨の香り』 このギャップは、かなり新鮮だと思います。
ちなみに、台湾タガメは、東京の新大久保にある、アジアスーパーストアで買えます。
↓ アジアスーパーストアの看板
↓ 1パックに3匹入っています
450円なり
■『欠点』は、そのまま長所になる
今回の話では、「欠点は克服する必要はないし、欠点だって 使い方を変えれば長所になります」ということを書きました。
私には、ものすごくたくさん欠点があるのですが、 そのひとつは、『断りベタ』なところです。
どのくらい断りベタかと言いますと、上司から、ほぼ勢いで「マグロ船に乗ってこい!」 と言われ、断れずにマグロ船に乗せられてしまったというほど重症です。
↓ 乗せられたマグロ船
マグロ船に乗せられた8年前の当時、周りの人からはよく、「お前、ある程度
は断れるようにならないと、この先大変だぞ」と、たくさんのアドバイスをされました。
当時は私も、「断れるようにならなきゃ!」と思い、2万円くらいする、
『断れる自分になるためのセミナー』というものに通ったり、それなりの努力はしました。
それでも残念ながら、断る力はあまり鍛えられず、毎月、ほしいとは思っていない
栄養補助食品が毎月家に届くのを見るたび、「自分はなんてダメなんだろう……」と
自信をなくしていました。
しかし振り返ってみれば、断れないおかげで色々な人と知り合え、
また、色々な経験もできるというメリットがありました。
おまけに、断れないからこそ、『会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ』
(毎日コミュニケーションズ)という、(出版社にとっても意外な)ベストセラーを出す
ことができた上、多くの方から、「笑えた上、勉強になった」というメールをたくさん
いただけたと思うのです。
何が言いたいかというと、自分で欠点だと気にしている部分は、実は、 『多くの人がマネできない才能を持っている』ということと同じなのです。
『欠点』というのは、自分にある才能の使い方を、 少し間違っていたから、欠点に見えただけです。
結果オーライな話ですが、私の場合は『断れない』という欠点を直さず、
『人よりも多くのことが体験できる才能』に置き換えてうまくいきました。
『断れない』という欠点は、まったく直していません。
すべての長所は短所の裏返しです。
たとえば、『正義感が強い』という長所を持つ人は、たいがい 『ケンカっ早い』という短所を同時に持っていると思うのです。
つまり、自分の欠点を改善すれば、それはそれで新しい短所が生まれてしまうのです。 だからきっと、あなたという人間は『今のままでパーフェクトな状態』なのだと思います。
何かうまくいっていないというのは、きっと自分の使い方に、 ちょっと慣れていないだけだと思うのです。
繰り返すようですが、私の断りベタを、自信をなくすような短所に捉えれば、 『理不尽な命令でマグロ船に乗せられてしまうほど気弱な人間』という風になります。
しかし、断りベタを長所に捉えれば、『誰も経験できないような、
幅広い経験ができて、それがいつか人の役に立つ』という風になります。
要はひとつのことを、『良く見るか、悪く見るか』の違いだけでしかないのです。
■“身体的なハンデ”も長所として活かせる
今回、体から発するニオイにコンプレックスを持つカメムシを登場させました。 これを人間に当てはめたとき、読者の中には、差別的に感じた方もいたかもしれません。
ただ悲しいことですが、現実として、“身体的な特徴”は、仲間はずれや、
いわれもない差別を生む原因になりがちです。
そうした差別を受けて、カメムシの亀吉のように、
自分に自信をなくす人も大勢いると思うのです。
かくいう私も、生まれつき首や足の筋肉が短い病気(特徴)を持っています。 首に関しては手術をしているため、だいぶ曲がるのですが、足は今でもあまり曲がりません。
おまけに、“溶血性貧血”という、いかにもヤバそうな名前の血液疾患を持っており、 年中無休で(軽い)貧血を起こしている虚弱体質です。
体に負担をかけてしまうと赤血球が一気に壊れて貧血になるので、 徹夜など、体力勝負の仕事はほとんどできません。
こんな体のため、子どものころから運動は苦手で、体育の成績も最低の評価でした。
学生時代、体育の成績が悪いというのは、からかわれる対象になりがちです。 私も中学卒業までは、だいぶからかわれました。
腕っぷしも弱いので、ムカッときてもそれを表情にすら
出せなかったことを今でもよく覚えています。
しかし、そんな弱い体のおかげで、肉体労働や長時間労働が
できないことは、昔から理解していました。
ですから普通の人よりも、「自分にしかできない仕事をして、競争に
巻き込まれないようにしなくては!」という焦りが、私にとっていい刺激になりました。
そのおかげもあって、猛省キリギリスという、「虫」と「生き方」をミックスした、 他に競争相手(似た本)がいない読み物をつくることができたと思うのです。
もちろん、拙著「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」(毎日コミュニ
ケーションズ) という、『マグロ船に乗せられたときの経験をビジネス書にする』という、
普通ではありえない 発想の本も、「競争相手がいないことをしなければ!」という
昔からの危機感が 形になったと思っています。
繰り返しになりますが、私は、「背が小さい」・「ハゲている」・「顔が悪い」といった、
一般的に卑屈になってしまいがちな身体的な特徴も、すべて自分のオリジナリティを
生み出すチャンスだと思っています。
ここでひとつ、私などよりもはるかに大きな身体的ハンデを背負っていた、 中村久子さんのことをご紹介したいと思います。
中村久子さんは明治生まれで、幼い頃、病気で両手足を切断しています。
今の時代では考えられないのですが、20歳のときは、『だるま娘』という芸名で、
見せ物小屋で働き、精神的にも肉体的にも大変な経験をされています。
そんな中村久子さんは後年、次のような驚くべき詩を書かれています。
(中村久子女史顕彰会事務局ホームページより)
http://www.nakamura-hisako.co.jp/1profile.htm
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ある ある ある
さわやかな秋の朝
「タオル取ってちょうだい」
「おーい」と答える良人がある
「ハーイ」という娘がおる
歯をみがく
義歯の取り外し かおを洗う
短いけれど指のない
まるいつよい手が 何でもしてくれる
断端に骨のない やわらかい腕もある
何でもしてくれる 短い手もある
ある ある ある
みんなある
さわやかな秋の朝
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
この詩のように、五体不満足で苦労された中村久子さんは、 それでもなお「みんなある」と言いきっておられます。
それに比べると、何かにつけ、「あれがない、これがない」と いつも言い訳をしたくなる自分が恥ずかしくなります。
思えば偉人と言われる人の多くも、差別や理不尽な思いをされた憤りが高じて、 自分の使命を見つけています。
有名なところでは、二宮金次郎もそのひとりだと思います。
二宮金次郎は、貧乏な農家で育ったため、父親、母親が過労死し、 弟までもが死んでしまいます。
そんな想像もできないような悲しみや悔しさがあったから、後年、どんな飢饉がきても 餓死者を出さない村をつくった、信念のある指導者になれたのでしょう。
↓ 二宮家の墓(神奈川県小田原市)
人から責められる欠点があったり、いわれのない理不尽な体験をされているというのは、 きっと、自分だけが実らせることができる果実のタネを持っているのと同じだと思います。
今はまだつらいときかもしれませんが、それがいつか、あなたとあなたの周りの人を
幸せにする経験となるのを心より祈ります。
■参考図書
楽しい昆虫料理 内山 昭一 ビジネス社
中村久子女史顕彰会事務局ホームページ
http://www.nakamura-hisako.co.jp/1profile.htm
二宮 金次郎 松山 市造 ポプラ社文庫
小説 二宮金次郎 (上) 童門 冬二 学陽書房
小説 二宮金次郎 (下) 童門 冬二 学陽書房
■働きバチについて
今回、3話に登場させたハチが再度出てきました。
いつも、花の蜜を集めている働きバチは、メスだけの仕事です。
↓ 指に止まったミツバチ
刺される可能性があるので、マネしないでくださいね
オスは蜜を取ってくることもなく、エサをメスに食べさせてもらい、 安全な巣の中で毎日ブラブラしています。
だからといって、オスは一生をのんびり過ごすわけではありません。
結婚のシーズンになると、いっせいに巣から出て、子孫を残そうと 女王バチを追いかけまわします。
子孫を残せなかったオスは巣に戻れずに餓死します。
では、子孫を残せたオスは幸せな一生を過ごすかと言えばそうではなく、 女王に生殖器ごともぎ取られて、結局死んでしまいます。
ハチにとってオスとは、遺伝子をミックスさせるだけの役割なのかもしれません。
■三葉虫
三葉虫は、今では絶滅した生物です。 しかし、太古の時代には、もっとも繁栄した生物のひとつと言われています。
↓ 三葉虫の模型(上野国立科学博物館)
しかし、何が原因で滅びたのかは、今だに謎となっています。
10話のコラムでも出てきたように、三葉虫は初めて眼を持った生物と言われています。
そしてこの眼は、私たちのようなタンパク質でできたものではなく、 方解石という石が主成分だったと言われています。
しかし、眼としての性能は、現代の生物と変わりなく、 非常に完成した構造であったと言われています。
なので『眼』は、徐々に進化したのではなく、 「一気に完成したのではないか?」という仮説があります。
↓ 眼がびよーんと伸びた三葉虫もいます(上野国立科学博物館)
78,500円です。ほしいけど、買えないです(涙)
■アンモナイト
アンモナイトも太古の海に栄えた生物です。 一説には、1万種類以上いたのではないかと言われています。
しかし、残念ながら絶滅してしまった生物です。
↓ アンモナイトの化石(直径1mくらい)
携帯電話を比較対象に置いてみました
絶滅した理由については、色々と背巣があるのですが、そのひとつとして、
「進化の袋小路に入ってしまった」と言われています。
進化の袋小路とは、あまりにもおかなしな形に進化してしまったので、 生き残りに不利になり、絶滅をしたという考え方です。
たしかにアンモナイトは、栄えすぎたのか、かなり変な形の種類のものがいます。
たとえば下の写真のように、殻の部分が不思議な渦巻になったもの。
(上野国立科学博物館にて撮影)
ほかにも下の写真のように、デタラメと思えるほど
ぐちゃぐちゃに殻が巻きついた種類がいました。
(上野国立科学博物館にて撮影)
■自分らしくあるために、必要なこととは? その1
「自分らしく生きたいのになかなかできない……」こんな悩みを聞くことがあります。
自分らしいことができない理由としては、「お金がかかる」とか
「時間がかかる」とか、色々あると思います。
でも、それについては、お金も時間もかからないところから
はじめればいいのではないかなと思います。
たとえば、本を書いて自分のメッセージを伝えたい人は、無料で提供されている
ブログを使って、気が向いたときに更新すればいいでしょう。
歌を歌い続けていきたい人は、身近にあるサークルに入ったり、
お風呂で歌うなどからはじめればいいと思います。
しかし結局、彼らの話をよくよく聞いてみると、やりたいことをやれていない本当の理由は、
時間やお金ではなく、「やってみたいけど、こんなことをはじめたらバカにされるのでは?」
という恐れのような気がするのです。
はっきり言えば、恐れている通り、実際に自分の好きなことをはじめると、
バカにする人は出てきます。
私はなめくじなど、いわゆる害虫をたくさん飼っているおかげで、 「コイツはイカれてる」と思っている人も結構います。
↓ うちで飼育しているなめくじ (なめくじ牧場と呼ばれています)
『自分のやりたいことを否定してくる人たちの忠告』。
それを無視することが、自分のやりたいことをやるための、“ひとつの壁”なんだと思います。
だから、周りの人たちから「君、そんなことみっともないから止めなよ」と アドバイスをされはじめたら、「壁が来た!」と喜んでください。
いかにも毒々しいイモムシとかを飼っていると、最初は嫌がる人がいます。 私の場合、女性の友達からはメールを送信することすら拒否されたことがあります。
とくに子どものころは、友人などから強い拒否をされると、 自分を否定されたように感じると思います。
私も落ち込んだときもありました。
↓ フクラスズメ(蛾)の幼虫(毒々しいけど無毒)
でも、懲りずに自分のやりたいことを続けると、壁は知らず知らずに過ぎ去ります。
なぜかというと、自分のやっていることをおもしろがってくれる人は
親しい友達になり、そうでない人はフェードアウトするのです。
ですから、自動的に自分のことを認めてくれる人しか残らなくなるのです。
自分のやりたいことを続けることは、たしかに他人から嫌われる危険があります。
しかし私はこのことを、『私の友達になれるかどうか、私がふるいにかけている』
と捉えています。(わざと極端に言ってます)
たぶん、どちらも真実です。どちらで受け取るかは、自分次第なんだと思います。
私が親しくさせてもらっている人たちは、基本的に、
「コイツは変だが、おもしろい」と 思ってくれていると思います。
だからといって、その人たちもなめくじを飼うわけではありません。 なめくじを飼っている私をまるごと受け入れてくれているという感じなのです。
なので、周りのアドバイスなどは無視して、自分のやりたいことを、
無理なくできるところからはじめてみてはどうでしょう?
■自分らしくあるために、必要なこととは? その2
『自分らしい表現をする』ということは、『その分野で先頭に立つ』ことを意味します。
もう20年くらい前になるかもしれませんが、コンビニでお茶を売り出したとき、 「お茶なんて、わざわざ買ってまで飲むか?」と思っていました。
そして、私の周りの人たちもそう思っていました。 しかし結果としては、お茶は売れ筋の商品になりましたよね。
↓ コンビニのお茶コーナー
このコンビニは、お茶を売るということに関して『先頭』に立った当時、 きっと、「こんなの売れねぇよ!」とだいぶ批判されたと思うのです。
本当に売れるかどうかなんて、当時は売っている人たちも確証を持てなかったと思うのです。 なぜなら、自分たちが先頭にいるから、結果のことなどわかるはずがないのです。
『先頭に立つ者』つまり『自分らしくある者』が耐えるべき、もうひとつの壁は、 『自分がやっていることが受け入れられるかどうかわからない恐怖と戦うこと』です。
支持してくれる人がいるかわからない上、いい結果が出るかもわからない中で
自分らしくあることは結構プレッシャーです。
でも、それは自分らしくあるためにかならずついて回ることです。
企業研修の講師を仕事にしている私が、自分らしくしていることは、 『講師っぽくしないこと』です。
普通、講師というものは、スーツを着て、堂々として講義をします。
私の場合、ときには雨ガッパを着ている上、常に堂々としていません。
↓ 雨ガッパを着ながらの研修(マグロ船流のコミュニケーション術研修)
いつも研修を発注してくれる企業の中には、「今日もサービスマンの齊藤さんが
来てくれました!」と、全然講師っぽくない扱いで、出だしの紹介をしてくれます。
私の研修スタイルは、「ふざけている」とか「講師は堂々をしているものです」と
批判もありますが、それは自分らしくあるために、『無視すべき批判』と思っています。
もちろん、自分の意地だけで『堂々としていない講師』をしているわけではなく、 私にとってはこのやり方のほうが、研修が盛り上がり、学習効果も高いからです。
ですから、講師らしくない講師を、これからも先頭に立って続けていこうと思っています。
「もし数年後、そのやり方に支持が集まらないのがわかったらどうするの?」 そんな質問もよくもらいます。
「それはリスクだから仕方ない」と、答えています。
10話の中でお話した通り、三葉虫のように、『生物が一挙に増える起爆剤の種となるか?』
それとも、『アンモナイトのように絶滅への道をたどるのか?』、それは結果が出ないと
わからないのです。
結局、自分らしく生きることで、先頭に立つ生き方もいいですし、
誰かの後をついていくやり方もいいと思います。
どちらも一長一短があります。
そして、両者のいいところだけを選ぶということはできません。 あくまでも、自分がどう生きたいかの問題なのだと思います。
どちらの生き方もすばらしい生き方だと思いますし、 私は、どちらかを選択したあなたの生き方を尊敬します。
今回も猛省キリギリスの9話(テントウムシの話)をお読みいただき、
ありがとうございます。
このページでは、9話についてのおまけ話をしたいと思います。
■寿命について
テントウムシは、幼虫になってからの寿命は、約3ヶ月と言われています。
ただ、冬場に生まれたテントウムシに関しては、冬眠をするので
正味、半年くらいは生きるようです。
「寿命は、どんな生物にもある」と思われがちですが、寿命のない生き物も結構います。
たとえば細菌類などは、「エサをちゃんと与え続ければ、永遠に生きるだろう」と
言われている種類が数多くいます。
なぜ、生物に寿命があるのでしょう?
その説はたくさんあって、まだ正確にはわかっていませんが、
ひとつの仮説を紹介します。
『寿命がないと生き物が増え続ける一方になり、やがて食糧不足になってしまうので、
適度に数が減ったほうが生物は繁栄する』という説です。
それ以外の仮説には、『寿命は偶然できた』というのもあったりして、
なかなか奥が深くおもしろいテーマだと思います。
まー、寿命というのは、誰かが意図してつくったわけではないので、
厳密な意味での正解はないとは思いますが。
■テントウの苦い汁の正体
テントウムシを掴むと、黄色い汁を出すことがあります。
あの汁はマズイので、鳥などの天敵から身を守るのに役立っています。
↓ テントウムシが出す黄色い汁
ですからテントウムシは、「私を食べてもマズイですよ」というのを知らせるため、
わざと派手な模様をしていると考えられています。
↓ 「私はマズイです」というサインを送るため、派手な色をしていると言われます
小学生のころ、この黄色い汁は本当にマズイのかなめてみたことがありました。
実際、人間の味覚でも相当マズかったです。強い苦みと青臭さが舌に残ります。
試してから20年経った今でも、うっすらと味の記憶があるほどマズイです。
ちなみにこのコラムを書くにあたり、「黄色い汁の成分はなんだろう?」と
インターネットで調べました。
京都大学のホームページによると、成分は、アルカロイド系の物質だそうで、
知ってしまったときは結構ショックでした。
なぜなら、アルカロイド系の物質は、生物系を専攻している人には結構おなじみの猛毒で、
フグやトリカブトの毒もその仲間だからです。
いやー、これ知ってれば、そんなアブナイことはきっとしませんでした…… (汗)
まぁ、コーヒーなんかに入っているカフェインなどもアルカロイド系の物質なので、
必ずしも猛毒というわけではないのですが、イメージ的にキケンなので。
ちなみに同じく20数年前、ファミコン通信というゲーム雑誌に、『カブトムシはウーロン茶の味』
と書いてあったので、試しに背中をなめてみたことがあります。
確かに、ウーロン茶を薄くしたような味がしましたが、今考えればあれも、
ダニとかたくさん飲み込んでそうですし、あまりやらないほうが良かったなと思いました。
↓ カブトムシ君の顔
■今回の物語の原案
今回、テントウムシのローズが、最期の時間を使ってキリ助に
『今』の大切さを教えてくれました。
この原案、実は大学時代からの友人である、
ちなっさんがMixiに書いていた日記なんです。
日記の内容がとても素晴らしいと思ったので、ご本人に許可をもらって、
猛省キリギリス用にアレンジをしました。
原案にさせていただいた日記の内容は、下記の通りです。
−−− <瀕死の私にハチが教えたこと> −−−−−−−−−−−−−−−−−
寿命なのかケガなのか・・・とにかく瀕死状態だろうということは一目でわかった。
ハチは死にかけていた。
起き上がろうと必死に動きもがくが、同じところをくるくるまわるだけ。
「ムリだよ、もういいよ・・・」私は思った。
でもハチはもがき続ける。
なんとかしてあげたい気持ちで胸が苦しくなる。
でも何もできない。・・・私は何もしなかった。
徐々に体力を消耗し、ハチは死んでしまった。
涙が出てきた。
ハチはじっとしていてもいずれ死んだだろう。
もがく必要があったのだろうか。
もっとラクに死ねたんじゃないだろうか、そう思う。
でももし、もがいていなかったら誰の目にもとまらなかったと思う。
たまたま電車に乗り遅れてホームに残された私の目にも。
そう そして私は、今日上司に告げるはずだったコトバを、
とうとう告げることなくウチに帰ってきてしまった。
『動けるのに動かないなんてズルイ』
ハチはそうは言わなかったけれど、私がハチならそう言ったと思う。
ハチは死んでしまったけれど、私はまだ生きてる。
その違いは大きい。
でもハチに出会う前の私は、「瀕死のハチ」と何か違っただろうか?
【好きではじめたこの仕事、辞めちゃうトコだったよ・・・】
その時言えなかった「ありがとう」は天国までは届かないかもしれない。
だから・・・
涙目で電車に乗り込む私に、あかんべーをしながら
元気に飛び去っていくハチの姿があった、 そう信じたい。
−−− < ここまで > −−−−−−−−−−−−−−−−−
ちなっさんは、OL勤めを経験したあと、現在は大手人材派遣会社で営業職をしています。
このお方、残念ながら日常ではとくに取り柄と言えるようなものは見あたらないのですが、
気まぐれに書く詩やコラムのセンスは抜群だと思っています。
昔から本人は、詩の才能があるとは思っていないようですが、
個人的には、「せっかくの才能をもったいないなー」と思っています。
でも得てして才能というものは、本人にとっては「大したことはない」と
思っているような気がします。
私自身もわずか1年前までは、「虫はあくまでも趣味」と思っていたので、
こういう形でコラムになるなんて思ってもみませんでした。
しかし、人材活性プロデューサーとして、様々なメディアに取り上げられている
大谷由里子さん から、「齊藤クン、君は虫をテーマにコラム書いたら
ウケると思うで」と言ってもらいました。
そして大谷さんが理事を務めるNPOのホームページで、虫のコラムを書く機会を
与えていただいたことが、この猛省キリギリスを書くきっかけとなりました。
「自分には何の才能もない」と思っている人も、周りの人から見れば、
きっと何か才能を感じてくれていると思うのです。
ですから、誰かに「あなたには、○○の才能がある」と言われたら、
「いやー、私にはそんな才能はないです」と謙遜をしないで、本当に
言われた分野に才能があるかどうか試してみればいいと思うのです。
『謙遜する』というのは、日本人の美徳のひとつですが、
ときには自分の才能を発揮させる妨げにもなる気がします。
才能があっても、訓練をしなければ最初はヘタだと思います。
だから、「うまくできないかも……」という不安はよそに置いて、
とりあえず、できそうなところからやってみたらいいのではないでしょうか。
どうせ才能があったって、最初はヘタなんですから(笑)
でも、才能があれば、最初はうまくできなくても、アッという間に上達するはずです。
上達しなければ止めればいいだけです。
半分余計なお世話かもしれませんが、自分のことを、いつまでも
『才能の卵』に閉じこめておくのはもったいないと思ってしまうのです。
■今がベストな状態と割り切る
今回のコラムのテーマは、「今がベストな状態と割り切ってしまいましょう」というお話でした。
過去の経験から学ぶというのも大事なのですが、「今がベストなんだ」と割り切った状態で過去を振り返らないと、
「あのとき、コレをしておけばよかった……」と後悔ばかりになると思うのです。
また、夢や目標などの未来を見る場合でも、「今がベストなんだ」と割り切らないと、
目標と現実のギャップにめげてしまい、「自分はどーせダメなんだ」と落ち込むでしょう。
ですからまず、『今の自分がベストなんだ』と割り切ることが大事なように思うのです。
ちなみに私は『断りベタ』です。
それも、「マグロ船に乗ってこい!」という、意味不明な上司の命令にも
逆らえないほど重症な断りベタです。
↓ 乗せられたマグロ船 ( 赤道の近く )
マグロ船に乗せられた8年前、友人からはよく「齊藤、お前、『もうちょっと嫌なものは嫌って
言えるようになれよ』」とアドバイスをされました。
当時は私も、「もっと断れるようにならないと」と、欠点を直そうとしましたし、
断りベタな自分があまり好きではありませんでした。
でも、あるときから気づいたのですが、マグロ船に乗せられた体験は、
はじめて会う人との雑談にものすごく威力を発揮しました。
また、荒れる海を相手に仕事をする漁師独特の仕事観は、私はもちろん、私以外の人も
非常に 感銘を受けるようで、気づけば、「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で
学んだ」 (毎日コミュニケーションズ)という本まで出て、意外に売れているようです。
ですから、周りの人から「欠点だから直した方がいい」と言われ続けた
『断りベタ』な性格は、 私にとっての最大の特長でもあるのです。
つまり欠点は、使いようによっては長所にもなるので、今の自分に、
「欠点があるから自分はダメなんだ」と見なさないでほしいのです。
今の自分の状態で、「私にはすべてが揃ったベストな状態」と思ってあげないと、
自分がかわいそうだと思うのです。
あなたは今のままで、きっと完成された状態だと思います。
過去に起きた辛かったことや失敗したことは、すべてあなたのよりよい未来を
つくるために、 きっと必要なできごとだったと思うのです。
ですから、「今」を大切に、一歩一歩前進していくのがいいのではないでしょうか。
<参考図書>
NHKブックス 寿命論 ―細胞から「生命」を考える高木 由臣【著】 日本放送出版協会
今回も猛省キリギリスの8話(アブラムシの話)をお読みいただき、
ありがとうございます。
このページでは、8話についてのおまけ話をしたいと思います。
■アブラムシについて
「アブラムシが好き!」そんな人は滅多にいないと思います。
やはり、「害虫」という強いイメージがあるのでしょう。
でも、アブラムシを捕まえてよく観察をしてみると、案外かわいい見た目をしています。
とくに今回、ジャンクというキャラクターのモデルにした
ゴンズイフクレアブラムシは、かなりかわいいです。
↓ ゴンズイフクレアブラムシ (東京都 東大和市)
動く雪だるまのような感じです
このアブラムシは、比較的大型で、4mmぐらいありますから、
肉眼でも細かいところがよく見えます。
都心でも見ることができて、めずらしい種類ではありません。
アブラムシがビッシリくっついている様子は、まるでロボットの大群のように
見えるときがあるので、今回、アブラムシをロボットという設定にしました。
↓ ゴンズイフクレアブラムシの群れ
上の写真の通り、アブラムシは、羽のあるタイプと羽のないタイプがいます
通常は、羽のないタイプなのですが、エサがなくなってきたり、環境がわるくなると、
羽の生えたタイプが生まれてきて、どこかに飛んでいき、生活する場所を移すのです。
「じゃあ最初から、羽のあるタイプだけ生めば?」と思われがちですが、 羽のあるタイプは、羽のないタイプに比べて子どもを生む能力が低くなります。
ですから環境がいい状態であれば、羽のないタイプの方が、子孫を残しやすいのです。
↓ 羽があるタイプのゴンズイフクレアブラムシ
■アリとアブラムシは友達か?
よく、「アリはアブラムシの身辺警護をする代わりに、アブラムシから
甘い汁をもらっている」と言われています。
しかし、この表現は正確ではない可能性があるそうです。
アリがアブラムシを守るのは、甘い汁を出す個体だけで、
甘い汁の出が悪くなったら、食べてしまうことがあるそうです(笑)
アリにとってアブラムシは、『お友達』というよりも、『家畜』
と言った方が正確かもしれません。
↓ アブラムシは、アリの家畜か?!
しかし、これにもまたひとつの仮説があります。
アブラムシは繁殖力が強いので、誰かがちゃんと数をコントロールしないと、
エサ自体がなくなる危険性もあるそうです。
ですから、個体数をコントロールする意味でも、衰えてきた個体は、
食べてもらった方が、集団全体としては都合がいいとも言われています。
ある種のアブラムシにいたっては、個体数が増えすぎると、あえて天敵の虫を
フェロモンで呼び、ある程度食べてもらうそうです。
アブラムシの世界も、意外と奥が深いと思いませんか?
■会話、バサッ!っと切っていませんか?
今回キリ助が、「朝晩は、だいぶ涼しくなってきたね」と、ジャンクに話しかけたら、
「秋ですから」と、身も蓋もない回答が返ってきて、会話が終了してしまう場面がありました。
ジャンクの回答は、『事実としは正しい』のですが、会話としては成り立ちません。
私も24歳くらいまでは、ジャンクと同じような回答をしょっちゅうしていて、
よく会話をエンストさせていました 。(苦笑)
学生時代、「マクドナルドとモスバーガー、どちらが好き?」という話で盛り上がっているとき、
「齊藤はどっちの方がウマイと思う?」と聞かれて、「そんなの人の好みによるでしょ」とサラッ
と答えて、場の空気が一気に氷点下まで下がった気まずさを、今でもよく覚えています。
でも、会話をエンストさせている本人としては、「コイツら、何でそんな当たり前のこと
聞いてくんの?」くらいの勢いなので、罪の意識はゼロです。(懺悔)
こういうタイプの人は、偏見を恐れずに言えば、『理系の男』に多い気がします。
偏見ながら、『理系人間』は『事実』が最も大事なので、『会話を楽しむ』という
発想自体が希薄です。
一見つっけんどんな回答に思えても、本人には、そのつもりはないのです。 (自己弁護)
ですから、そんな人をあなたの近くで見かけても、温かく対応してあげてください。 私も気をつけてはいますが、今だにバサッと会話を分断して、反感を買うことがあります。
さて次に、自分への反省を込めて、バサッと会話を切ってしまうことがある 人へのアドバイスです。
まず大事なことですが、『会話には順番』があることを知りましょう。
大事な用件があるときでも、いきなり用件からは入らないものです。
最初は、天気の話や最近観たテレビの話など、あたりさわりのない会話で、
雰囲気をつくってか ら、大事な用件を話します。
ですから、最初の天気の話でバサッと切られてしまうと、(とくに女性は)
大事な用件が話せなくなるのです。
「天気の話なんてくだらねぇなぁ〜」と思ってしまったとしても、
とりあえず話を合わせましょう。
『会話の中身』としては意味がなくても、
『雰囲気づくり』という意味では重要なのです。
会話をバサッと切ってしまう人に、さらにもうひとつアドバイスです。
『意味のない会話だけでも大事』なことがあります。
人によっては、話している内容はどうでもよくて、話しているだけで、安心するらしいです。
とくに女性はその傾向があるようです。
だから、「今日、化粧品が安かった」とか、男の自分には
まったく興味のない話でもちゃんと最後まで聞いてくださいね。
彼女から電話がきたとき、間違っても、「何か用?」とか言ってはいけません。
とりあえず聞いていれば、15分で終わる話も1時間の説教になります。(苦い思い出)
相手は、用がなくても話したいのです。 それを頭だけでもいいので理解してあげてください。
以上、『元 理系、技術職員が教える、理系男子のための会話マニュアル』でした!
……って、何だか理系男子も女性も思いっきり敵に回している内容に思えますが、
過去の私を含め、ホントーにこうしたことがわからない人もいるので、
誤解や偏見を恐れず、あえて極端に書いてみました。
失礼な言い回しがあったかもしれませんがどうぞ、お許し下さい。
■欠点は、あなたの魅力
私たちは、ついつい自分の欠点を直そうとします。
私の場合、ちょこちょこ落ち込みますし、ときどきグチグチ言っています。
会社員時代は周囲から、「グチは言わないで、前向きにならないと!」と
檄を飛ばされることもよくありました。
当時は、そうした欠点を直そうとしましたが、結局直りませんでした。 そして最近では、直す気すらなくなりました。
比較的最近気づいたのですが、私は欠点が少ない人には、 少し近づきにくいのです。
どこかに隙がある方が、近寄りやすいですし、何より相手の欠点に対しても、 「ま、いいか」という気分でいられます。
自分が完璧になろうとすると、自分も追い込まれますし、 相手の行動や態度にもイライラしがちです。
ですから、周りに大迷惑をかけることがない範囲なら、
そこそこ欠点がある方がいいと思うのです。
ちょっと古い話ですが、「記憶の長嶋。記録の王」という言葉があります。
これは野球の記録としては王さんの方が優れているものの、
記憶としては長嶋さんの方が鮮明に残っているという意味です。
王さんは記録も偉大ですが、人間的にも立派でした。 だから周りの人がつけいる隙がなかったような気がするのです。
一方長嶋さんも、名選手には違いないですが、飛行機に乗っているときに、
「さすがファーストクラスは速いねぇ」と真顔で言ったなど、真偽はともかく、
コメディアン以上におもしろいことを言う方です。
『野球では名選手でも、それ以外ではカンペキではない』
長嶋さんの場合、この落差が多くの人から愛された理由のように感じます。
ですから私たちも、得意な面はうんと伸ばす方がいいですが、苦手なものは、
周りの大迷惑にならない範囲でなら、放置をしてもいいのかもしれません。
逆に頑張って苦手を克服して、どれも平均的な能力になってしまうと、 それこそ面白味がない人間になるような気がするのです。
さぁ!私と一緒に、欠点を放置しませんか? (笑)
■探し物は足下にある
「自分探しに外国へ」。これは全然悪いことではありません。
でも、旅に出なくても自分は見つかると思っています。
それこそ、自宅でも見つかります。
要は自分を見つけるには、自分を見つめる必要があると思うのです。 たとえば一例を挙げれば、
・ 自分は子どものころ、何が好きだったのか?
・ 自分は、どんなときに嬉しさを感じるのか?
・ 自分は、どんなときに怒りや悲しさを感じるのか?
・ 自分しか体験していないことは何であろうか?
・ 自分は過去、どんな失敗をしてきたのか?
などがあります。
これを組み合わせることが、楽しくて自分にしかできないことだと思うのです。
今回キリ助は、『“歌”という自分が好きなもの』と、『人の役に立ちたいという欲求』、
『過去のつまずきから学んだ教訓』の3つを組み合わせ、他の誰もが
歌っていない分野で、オンリーワンの存在になろうと考えました。
この3つは、すべて自分の内面にあるもので、外側にはありません。 だから自分を探すには、自分を見つめる必要があるのです。
猛省キリギリスは、『人の役に立ちたい』・『虫が好き』・『ビジネス書が好き』という、
私の3つの内面を組み合わせて、他の人には書けないものを書いています。
また私は、「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」という本を出しています。
この本も、『人の役に立ちたい』・『なぜか乗せられたマグロ船で、仕事に役立つ考え方を
教わった』・『ビジネス書が好き』という、自分の中にある3つのことを組み合わせて、
私にしか書けない本を書きました。
ですから大ざっぱなイメージですが、自分の中にある3つくらいのことを組み合わせると、
自分がやりたくて、かつ自分にしかできないものが見えてくると思います。
この自分の中にある3つを組み合わせる方法は、仕事でいきなりは試しにくい場合、 まずは趣味など、プライベートな部分で使ってみてはいかがでしょうか?
毎日が、今よりもちょっとでも自分らしく充実したものになることを祈っています。
↓ オオニジュウヤホシテントウ
↓ 普通のテントウムシ
オオニジュウヤホシテントウと背中の盛り上がり方が違うのですが、 写真ではわかりずらいですね
↓ チョウチョの幼虫
手で触ったので、怒ってツノを出しています
↓ 羽化したてのチョウチョの親
とってもきれいですよねー
↓ オトシブミの仲間
↓ カメムシの口(東京都 東大和市)
↓ セミの口(東京都 立川市)
↓ 三角形のアメンボ
シマアメンボ(東京都 国立市)
↓ 夜7時頃、土の中から出てくるので、それを捕まえて下さい(東京都 国立市)
↓ 木の模様とそっくりなセミ
↓ ライト兄弟の飛行機 (交通博物館)
↓ 人類初の動力飛行の様子 (交通博物館)
ライト兄弟のほか、5名の見物人しかいません(寒)
↓ 国産のロケット 1/25サイズ (茨城県 JAXAにて)
あっと言う間に人類は、宇宙に行けるようになってしまいました
↓ 玉虫
『タンスに入れておくと着物が増える』と言われる、縁起のいい虫です。
でも、うちには効果はありませんでした。
↓ 退化した羽(青い丸の箇所)
『平行棍』と呼ばれています
↓ 手をすりすりするのは、味覚センサーの掃除のためと言われています
↓ コオロギの耳(赤い丸の部分)
……とは、私は思っていません。
↓ ゴキブリの飼育ケース
いっぱいいます
↓ カマキリと、そのなかに入っていたハリガネムシ
↓ ハリガネムシの動きを動画で見られます
(再生時間 約14秒)
↓エンマコオロギ
↓ ミツカドコオロギ(群馬県)
↓ ミツカドコオロギを動画で見られます(再生時間:約8秒)
↓ オオミズアオ(東京都立川市)
↓ 蛾と間違われやすいイチモンジセセリチョウ
『色が地味』で、『胴が太く』、『羽を広げて止まる』 ことが多いので蛾とよく間違われます
↓実物大の世界一大きかった虫の絵(多摩動物公園にて撮影)
↓網目状のトンボの羽
この網目をネウラと言います
↓ マグロを保存するタンク(赤い丸をつけた5箇所)
↑ 23cmのミミズ
↑ ブロック塀を食べるカタツムリ
↑ クビキリギス
↑ クビキリギスの鋭い口
↑ ミツバチも、羽を取れば、アリにそっくりです
↑ 私の親指の爪で、足を押さえられているオスアリ
↑ 大量に家に入りこんでくるオスアリ(ごく一部)
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