今回も猛省キリギリスの7話(テントウムシの話)をお読みいただき、
ありがとうございます。
このページでは、7話についてのおまけ話をしたいと思います。
■テントウムシは人気者
「虫は嫌い!」そんな方が多いかもしれませんが、
テントウムシが嫌いという方は少ないでしょう。
きっと童話などでかわいく描かれることが多いので、
いいイメージがあるのでしょう。
なので、ヒネクレ者の私としては、テントウムシのイメージを
落とそうと、ワルいバァさんに仕上げてみました。
ちなみに猛省キリギリスのイラストを描いて下さっている山元かえさんは、
虫が得意ではないらしく、私が参考でお送りしている虫の写真
(カマキリ・ハエ・寄生虫など)に毎回困っている様子です。
でも、きっと今回はテントウムシなので、「たぶん大丈夫
だったかなー」と、勝手に思っています。
■テントウムシはいい虫?
テントウムシには、「アブラムシのような、害虫を食べてくれる
いい虫」というイメージがあるかと思います。
でもテントウムシのすべてが、アブラムシを
食べているわけではありません。
農家から、「害虫」と呼ばれるテントウムシもいるのです。
「害虫」と言われるテントウムシの代表は、
オオニジュウヤホシテントウです。
↓ オオニジュウヤホシテントウ
このテントウムシは、じゃがいもの葉など、農作物を食べてしまいます。
普通のテントウムシに比べて、背中がモリッとふくれています。
「普通の人」と「ボディービルダー」の違いくらいあります。
↓ 普通のテントウムシ
オオニジュウヤホシテントウと背中の盛り上がり方が違うのですが、 写真ではわかりずらいですね
なぜ、オオニジュウヤホシテントウは背中がモリッとしているのか?
それは、オオニジュウヤホシテントウは草食だからです。
草は繊維質が豊富なので、『草食の生物』は、
『肉食の生物』に比べて、消化に時間がかかります。
そのため腸が長くなり、少し不格好な形になっているのです。
■チョウチョが親と子どもで全然違うワケ
チョウチョは、親と子どもは全然姿が違います。
チョウチョの子どもは、下の写真の通り、たいていの人が
嫌がるイモムシです。
↓ チョウチョの幼虫
手で触ったので、怒ってツノを出しています
でも、親になれば、誰もがきれいと思う、チョウチョになります。
↓ 羽化したてのチョウチョの親
とってもきれいですよねー
でも、なぜこれだけ親と子どもの姿が違うのでしょうか?
それは子どものときと親のときでは役割が違うからです。
幼虫のころの役割は、『とにかく早く大きくなること』。
ですから、幼虫を飼っているとわかるのですが、
本当に一日中、エサを食べています。
早く大きくなるための大事な要素のひとつは、
『敵に見つからないこと』です。
食べられたら元も子もないですからね。
ですから幼虫時代は、葉っぱにそっくりの色になり、
目立たぬよう、なるべく動き回らないようにしています。
一方、成虫の役目は、『子孫を残すこと』です。
その目的を達成するには、結婚相手を見つけやすいように、
『飛ぶ』という手を使い、行動範囲を広げます。
また、多少鳥に食べられてでも、異性から自分を見つけて
もらいやすくするため、派手な模様になるのです。
■しっくりいかないなら、努力は止めちゃいましょう
今の世の中、『努力すること』や『最後まで諦めないこと』が
美徳になっているような気がします。
でも、私は全然そうは思っていません。
やってみて、うまくいかないし、おもしろくないならば、
さっさと止めたほうがいいと思っています。
私の学生時代の友人で、営業職に就いた人がいます。
彼は、口べたであまり人とコミュニケーションをとるのが
好きではありません。
でも、大学を卒業してから営業職に就いています。
口べたなので、営業成績は今ひとつ。
仕事も楽しくないそうです。
しかし彼は営業職で転職を続け、今、5社目で働いています。
ある日、一緒に飲みに行ったとき、「もう、営業職での転職は止めたら?」
と言ったら、「オレ、営業以外の仕事をしたことがないから……」と
言われました。
極端な言い方ですが、営業に向かない人がいくら営業職を
点々としても、たぶん芽は出ないでしょう。
それであれば、まだ今までやっていない業種に就いたほうが、
いい成果を挙げる可能性があると思うのです。
かくいう私自身も、自分に向かないことを
一生懸命にやったことがありました。
私は学生時代、体育の成績が「1」だったというほど、
運動オンチです。
でも高校時代、人数集めのために柔道部に勧誘され、ボブサップの
ような見た目の先輩からの「入るよな?」という言葉に逆らえず、
柔道部に入れられたことがあります。
私が通っていた八王子高校の柔道部は、西東京では最強で、プロレスラーの
小川直也さんなどを輩出している、本気で全国大会制覇を目指している学校でした。
柔道部に入ってからはすぐに丸坊主になりました。
私は体格も背も小さかったため、全然、柔道部員に見えず、同級生からは、
「チンネン」という、一休さんに出てくる小僧のようなあだ名で呼ばれていました。
そんな貧弱な私が全国大会に出ているような先輩らと、平日は夜7時まで練習。
土日祭日は、朝から夜まで練習という柔道漬けの日々を送りました。
まさに、旧 日本軍の、『月月火水木金金』というスタイルで
生きていたような気分でした。
結果、柔道を始めて8ヶ月で黒帯を取ったのですが、
さすがに体がついていかず10ヶ月ほどで退部をしました。
『黒帯』というと、強そうなイメージがありますが、私の場合、なんで
黒帯が取れたのか、自分でもさっぱりわからないほど弱く、「はじめて
柔道をやります」という人にも、きれいに負けるというありさまでした。
当時の自分としては、「あれだけ毎日柔道を練習したのに、何で
はじめて柔道をする奴に負けるんだ?!」と、非常にショック
だったのですが、負ける理由は簡単で、私には運動の才能が
ないからです。
やはり、元々体育の成績が「5」を取っているような運動神経の
いい人には、運動オンチの私がいくら努力をしても勝てないのです。
部活を辞めてから、つい数年前までの10年以上、「自分はすぐに
投げてしまうダメな奴」と自分でも思っていました。
しかし、『猛省キリギリスを書く』など、『好き』で『得意な仕事』で、
『周りから褒めてもらえる仕事』をしている今から考えれば、「なんで
高校のとき、自分に向かない柔道を10ヶ月もやっていたのだろう?」 と思っています。
部活だろうと、仕事だろうと種類はたくさんあります。
仕事の種類なら、営業・開発・マーケティング・経理など
いくらでもあります。
だから、わざわざ辛くておもしろくない仕事にしがみつく必要は
まったくないと思うのです。
大事なのは、『ひとつのことをずっとやること』ではなく、
『自分の“得意”で“好きなこと”を早く見つけること』ではないでしょうか?
そして、“好き”で“得意なこと”を見つけたら、そこではじめて
周りから認められなくても、最後まで頑張る姿勢を貫けばいいと思います。
“好き”で“得意なこと”をやっていれば、周りから認められなくても、
それ程、苦にならないことも精神衛生上、大きなメリットと言えるでしょう。
■スキルアップも、止めちゃいましょう♪
「スキルアップも、止めちゃいましょう♪」。
我ながら今日は挑戦的な言葉がたくさん出ています。
しかし、私も昔はスキルアップ大好き人間でした。
会社員になり技術職に就いていたときは、技術書を読んだり、
コミュニケーションに関するビジネス書を乱読して
スキルアップに夢中でした。
気づけば、スキルアップに費やしたお金は400万円を超えました。
中古のベンツが買えるお値段です。
その結果、私はどうなったかでしょうか?
『本棚に本が埋まっただけ』でした。
『ビジネス書は、読んではいけません』というタイトルの本を書いて、
ビジネス書のコーナーに置きたいくらいです。
でも、スキルアップをすべて否定するわけではありません。
能力開発は大事です。
しかし、たいていの場合、スキルアップをする目的が、
『スキルアップをすること』になっているように感じるのです。
たとえばコーチングなど、『人の話を聞く能力を磨くスキル』を学ぶのは
いいのですが、それを学んだ人でも、自分がしゃべってしまう人が
結構いるのです(笑)
要は、「学んでいれば、そのスキルは使えるようになった」という幻想を
持ってしまい、いわば資格マニアのような人が出てしまうのです。
『知っている』と、『使えている』はまったく別の次元です。
ある程度スキルを習ったら、習うのを止めて
実践で使わないと意味がありません。
私にはスキルアップは、空手を通信教育で
習っているようなものだと思います。
空手で強くなるのは、習ったことを実践で使わないと
意味がないのと同じです。
スキルアップを学んでいると、どうしても足りない自分が
見えてしまいます。
その足りない部分を補おうとして、また違うスキルアップを
学んでしまうのですが、それこそスキルアップ中毒にかかるワナです。
自称、スキルアップ中毒にかかったちという研修講師は、
おもしろい話をしてくれました。
彼は研修冒頭のツカミを、もっとうまくできるように
なりたいと思ったそうです。
そこで手品を習ったそうです。
手品を使ったツカミがそこそこできるようになると、今度は研修発注者
の経営者と仲良くなって、研修をたくさん発注してもらおうと思い、
ゴルフを始めたそうです。
そうして、ゴルフ雑誌を読んだり、練習場に行ったりして、
ゴルフはそこそこの腕前になったそうです。
しかし、その間、肝心な研修内容がマンネリになり、
顧客が激減したそうです。
彼はスキルアップに時間をかけ過ぎたことを反省し、再度、研修のネタを
練るのに時間を使うようになり、手品やゴルフなど、研修と直接関係の
ないことには極力時間を使わないようにしたらしく、また新たな顧客を
掴むことに成功したそうです。
ですからスキルアップは、自分の仕事に関係するものに
なるべく集中させた方がいいでしょう。
そして、そこそこ学んだら、不完全でもいいので早く実践に移して、
自分に使いやすい技術にカスタマイズした方が、
ずっと効果が出ると思うのです。