今の時代に採用してはいけない評価方法の6つ目は、
あいまいな目標ではないか?
です。
大企業に多い人事評価で、あまり機能しない評価項目は、
『コミュニケーション能力が高い』
『責任感が強い』
『チームワーク精神がある』
などです。
一見とても良さそうなので、何が悪いかわかりますでしょうか?
これらは、“定義”があいまいなのです。
たとえば、『責任感が強い』という事について見てみましょう。
評価される側の新卒社員は、
「僕は台風の日でも遅刻しませんでした!
だから、責任感が強いんです!!」
と、アピールをするかもしれません。
それに対して部門長は、
「遅刻しないのなんて、社会人として最低限の事。
『責任感が強い』とは、ノルマが達成できるまで、
家に帰らない事だ!」
と、考えているとします。
こうなると、部門長と部下でまったく定義がかみあわず、
結局、お互いが不満を抱きつつ妥協し、
「じゃあ、査定は、5段階評価の真ん中の3。
要は『普通』に査定しとくか……」
となるのです。
そうすると、部下の評価は、3(『普通』)だらけになり、
評価制度が形だけとなり、ひどいと部門長と部下の
人間関係も壊れてしまうのです。
では、どうしたら良いのか?
それは、次回にお話いたします。