そして今回は、ドラ○ンボールのような切り方ですみません。
今日のおまけページは本編とリンクしたことが書きにくいので、
昆虫ヨモヤマ話を中心に書いていきたいと思います。
■昆虫以外も食べるカマキリ
14話の中で、「カマキリがカエルと食べる」と書きました。
これは実際に私が見た光景です。
普通、カエルが虫を食べるのに、反対に虫がカエルを
食べている様子はかなり驚きました。
↓ カエルを食べるカマキリ

気分が悪くなる方もいると思うので、画像処理をしています

気分が悪くなる方もいると思うので、画像処理をしています
カマキリとしては、手頃な大きさで、動いていれば、
すべて「エサ」なのでしょう。
カマキリは、メスがオスを食べると言われますが、あれも一説には、
手頃な大きさの生物(オス)が、目の前でチョロチョロ動くので、
メスは食べ物だと勘違いしただけと言われてます。
■齊藤の好みのタイプは?
もう数年前の話です。某勉強会の帰り道、同じ方向に帰る女性と一緒の電車に乗りました。
どんな経緯で話題がでたのかは忘れてしまったのですが、
その女性から、「好みのタイプはどんな人?」と聞かれました。
特にとりたてて大ファンの芸能人とかもいないので、
「ゴキブリ飼っても許してくれる人」と答えました。
そうしたところ、「それって好みのタイプって言うの?」と突っ込まれ、
自分の思考回路が、ややショートしていたことに気づかせてくれました。
虫好きな人は、基本的に一日中、虫のことを考えていますので、
トンチンカンなことを言っても、温かい気持ちで見守ってあげてください。
■住宅街での昆虫採集は難しい
住宅街での昆虫採集は意外に難しいところがあります。
もちろん、草原に比べて虫の数が少ないというのもあるのですが、
別の意味でも難しいのです。
たとえば去年の話なのですが、近所の住宅街を歩いていると、
葉っぱが虫食いになっているお宅がありました。
こういうのを見ると、ついつい、「何の虫が食べたのかな〜」と、
気になって、虫を探してしまう癖があります。
ジ〜ッと、葉っぱを眺めていると、横から「すみません」と、
声をかけてくる人がいました。
振り返ると、『青い制服を着た公務員』の方から、
「何をされているんですか?」と、訊かれます。
私は珍しい虫がいたときの準備として、右手にデジカメ、左手に袋を携えています。
この格好、周りから見れば、どっからどう見ても空き巣の下見なのでしょう。
ふいだったもので、「いや、虫が……」と、答えにならない答えをすると、
不信感を、より強めてしまったようです。
空港でもないのに、手荷物検査という事で、しょっていたリュックを開けられます。
でもラッキーなことに、その日は捕りたての瓶詰めされた
ミジンコとボウフラが入っていました。
公務員 「この瓶は何ですか?」
私 「ミジンコとボウフラです。 ホラ、ココ泳いでますでしょ?」
公務員 「何に使うんですか?」
私 「いや、ペットなんです……」
公務員の方は「変なヤツに声かけちまったなぁ」という、
やや後悔に似た、困った顔をされていました。
身元照会のあと、ひととおりの注意を受けて、無事釈放。
虫とりも案外ラクじゃありません。
ちなみに夜間における住宅街の昆虫採集はさらに怪しさを増すようです。
こちらの話はまたいずれどこかで……。
■シロアリと私
先日、シロアリを探しに近所をウロウロしました。
一般的にシロアリは、家を食べている虫というイメージがありますが、
実際、ほとんどのシロアリは人間が住んでいない、森などに多くいます。
身近なところでは公園や団地など、花壇の脇に落ちている朽ち木をめくってみると
ウジャウジャいたりします。
↓ 朽ち木の下にたくさんいるシロアリ
飼うには危険な昆虫ですが、危険だと思えば思うほど、
魅力的な虫に見えるのはナゼなのでしょう?
それはさておき、連れて帰ってきたシロアリをていねいに
扱っているときに限って電話がくるので困ります。
普通の虫なら、ちょっと雑に扱って電話に出ても問題ないのですが、
さすがにシロアリはマズイです。
万一逃げたら、築30年が経過する自宅は、
シロアリの格好のエサになってしまいます。
飼っているのか、飼われているのかわからない状況は避けたいので、電話に出るのは
あきらめ、1匹たりとも逃がさないようにシロアリのお世話をしました。
↓イエシロアリ
左:働きアリ 右:兵隊アリ
左:働きアリ 右:兵隊アリ
■幸福のおすそわけ
ナナホシテントウってかわいいですよね。虫にしては珍しく、大人からも好かれます。
どうやら、このテントウムシには“幸福を運ぶ使者”のようなイメージがあるそうですね。
↓ナナホシテントウ


なので、このコラムを読んでくださっているあなたの幸せを祈って、
たくさんナナホシテントウを取ってきました。
↓ いっぱい採集
この写真、友人に見せたら、「うわっ、うぜぇ!」と言われてしまいました。
幸福の使者といえども、数が増えてしまうと、あまり幸せな気分になれないようです。
↓ 捕まえた後は、元の場所に逃がしました
ワラワラ逃げていく姿には、あまり美しさは感じません
ワラワラ逃げていく姿には、あまり美しさは感じません
さてさてナナホシテントウが幸福の象徴に感じるのは、
きっと赤い下地に黒いブチ模様がかわいく見えるのでしょう。
しかし、あの模様を『幸福』に感じるのは人間くらいのものです。
他の動物から見れば、あの模様は『悪魔』以外の何者でもありません。
9話のおまけページでもご説明したとおり、テントウムシは
鳥などに襲われると、ニガイ物質を出します。
試してみるとわかるのですが、人間が舐めてもマズイです。
マズイということを学習した鳥は、「この派手な色の虫は喰えない」と認識するので、
テントウムシは安全なのです。
そうした意味で言えば、日本人から見て悪魔と思われるゴキブリは、人間以外の
ほとんどの動物から見れば貴重な食料であり、言い換えれば「幸福の象徴」です。
ゴキブリは、咬んで抵抗してくるアリやコオロギなどと違って攻撃力はゼロです。
は虫類系のペットショップでは、トカゲの餌用のコオロギも売っていますが、
大きさ別にゴキブリも餌用として売っています。
これは今お話したように、ゴキブリは飼っているトカゲを咬んで傷つけないからです。
シャカシャカ逃げるだけなので、捕食動物にとっては、安全に高タンパクな
栄養を摂れる、ありがた〜い生物なのです。
ゴキブリという嫌われ者を、一種類の生物として中立に見てみます。
するとゴキブリは、昆虫・は虫類・鳥類・ほ乳類などの貴重な食料になっています。
食物連鎖の下の方を支えるゴキブリを全滅させれば、生態系のバランスは大きく崩れ、
その結果、人間すら生きていけなく可能性もあるのです。
このように、『テントウムシ』も『ゴキブリ』も、
見る視点を変えるだけで天使にも悪魔にもなります。
ちょっとおもしろいと思いませんか?
これはきっと、自分の職場でも同じなのだと思います。
自分の職場がダメな場所と思えば、いくらでもダメな面が見えてきます。
でも、いい職場だと思えば、いくらでもいい面が見えてきます。
これはおそらくどっちも正しいのだと思います。
片面だけ見ていては、きっとどこかで支障をきたすと思うのです。
「ものにはすべて両面があるんだ」と思えば、悪い面が見えたときでも必要以上に腐ることはないと思いますし、良い面が見えても、“過剰な信者”にならないで澄むと思うのです。
■虫を食べる理由
「何で虫を食べるんですか?」とたずねられることがあります。
念のため申し上げますが、毎日虫を食べているわけではありません。
とにもかくにも、虫は普通においしいものが割といます。
と言っても、ほとんどの日本人にとって、虫を食べることは
ゲテモノ喰い以外の何者でもありません。
しかし、日本人が好きなエビとかカニは、かなり虫に近い生き物で、
分類学上、どちらも『節足動物』というグループに入ります。
ですから、“虫の味”も“エビの味”もかなりそっくりなのは当たり前なのです。
とくに、セミをシンプルに油で揚げた『セミフライ』は、目隠しをして食べたら、
居酒屋さんで出てくる小エビの素揚げと、味の上では判別できないと思います。
↓ セミフライ
“カキフライ”と音の響きも似ている点でも意外に流行る?
“カキフライ”と音の響きも似ている点でも意外に流行る?
何が言いたいかと言いますと、『食習慣』という慣れを取り除いて、“エビ”と“虫”を中立に見た場合、エビをおいしいと感じる人は、虫もおいしいと感じる(はず)なのです。
エビだって、よ〜く見てみると、かなりグロイです。
でも平気でエビを食べられるのは、「エビはおいしい」という、
小さいころから築き上げた“錯覚”がなせるワザです。
↓ スーパーで売っている車エビ
ちゃんと見れば、虫とそれほど変わりません
ちゃんと見れば、虫とそれほど変わりません
ちなみに欧米人の中には、少なくない人々が
「日本人はゲテモノ喰いだ」と思っているようです。
その理由は、刺身というナマの魚を食べること。それに欧米人が
デビルフィッシュと呼んでいるタコやイカを食べることなどが挙げられます。
でも、昔からタコを食べる習慣で育った日本人同士であれば、
タコ刺を食べる人を、ゲテもの喰いだとは思いません。
つまり、虫を食べることが気持ち悪く感じるのは、
すべて“気のせい”なのです。
虫もエビも魚も豚も、生物として見れば、おいしいもマズイもないのです。
シェフの腕次第で、ナメクジだっておいしくなります。(本当)
それでも虫が食べられないのは、「虫は食べ物ではない」という、
大いなる思いこみがそうさせるにすぎないのです。
私としては、「虫を食べるなんて信じられない!」と思われることは全然構いません。
ただ、人の思いこみは、それだけ強力なんだということを知ってほしいのです。
そして、自分の中の思いこみが、できるだけ他人に向けられることがないように
してもらいたいなと願うのです。
たとえば、「コイツってホント使えないなー」と感じるのは、
間違えた思いこみの可能性が高いと思うのです。
「使えない」と思っている人の良い面を見ていないか、その人の能力が活かせることを
させてあげていないだけかもしれないのです。
虫を食べることが気持ち悪いと思ったら、「私にはそれだけ強い思いこみがあるんだな」と
いうことを知ってほしいのです。
私も含め、思いこみをゼロにすることはできないでしょう。
しかし、「私にも強烈な思いこみがあるんだ」と思えば、他人に対する対応も、
今までとは少しは変わる部分があると思うのです。
お互いがお互いのことを半歩ずつ理解しようとする姿勢が、きっと今までよりも、
ずっと楽しい職場や家庭をつくるのではないのでしょうか?
↓こんなケムシだって、慣れてしまえば猫のようにかわいいのです

マイマイガの幼虫

マイマイガの幼虫










