さて、前回の続きです。
今回は、『部門長(評価者)』への研修で、最低限、
やっておいてもらうべき、3つの事についてお話します。
1つ目
“「何をしたら業績があがるか?」を見つけるスキル習得”の研修
「部門長の最大の仕事は何か?」
それは、“普通の能力を持った部下”が、
“普通に仕事を行って成果を出せるようにしてあげる事”
です。
逆に、「頑張れ!」・「一生懸命やれ!」という精神論でのアドバイスは、
絶対に言ってはいけません。
現代の、比較的打たれ弱い若手は、あっという間にヤル気をなくすでしょう。
戦後の高度経済成長時代は、“モノ(商品)”が足りなかったので、
根性で頑張れば成果は出ました。
しかし、今のような“モノ(商品)”が余っている時代は、
ただ、根性で努力をしても成果は出ません。
今の時代では、成果を上げるために、「この行動が必要だ!」という、
具体的な重点項目を見つける事が必要です。
そして、それを“評価項目”にするのです。
部門長の役目は、社員が、その“評価項目”が達成できるよう、
口を酸っぱくして指導し、出来るようになれば、多いに褒めて、
高く評価をしてあげる事なのです。
今から急に、御社の部門長にそうした事をやらせても、
なかなかできないかもしれません。
そのため、人事評価制度の導入の際は、コンサルタントが、このスキルを
部門長に訓練してくれるかを確認して下さい。