人事評価制度を、外部のコンサルタントに作ってもらう場合、
「この先生に頼んだら、ウチの社員を乗り気にさせる事ができるか?」
という視点を持って、誰に依頼するかを決めて下さい。
人事評価制度は、作れば動き出すわけではありません。
どんなに素晴らしい制度を作っても、
社員が運用してくれないと意味がありません。
意外と多いのが、コンサルタントに何百万円も払い、社長は、
「これで社員もみんなやる気になるだろう」
と、ホッとした時、社員が猛反発をして企画倒れになるケースです。
人事評価制度を導入する場合、多かれ少なかれ社員からの反発があります。
「オレ達の給料を下げようとしてる」
「私たちを見張ろうとしている!」
「ただでさえ忙しいのに、そんな事まで手が回らない!!」
と、色々な不満が出るでしょう。
社長が説得できればそれが一番良いのですが、現実は難しく、
たいていは、社員説明会を開き、コンサルタントが説明をします。
この時、失敗しがちなのが、コンサルタントの説明が学校の授業のように退屈で、
社員の不満を爆発させ、人事評価制度が廃案になる事です。
いかにもマジメそうで、まさに「先生」といった感じの見た目の
コンサルタントがこの失敗をおかしがちです。
マジメ過ぎる先生は、社員説明会を行う時、
「抜け漏れがなく、しっかりと全部、説明してあげなければ」
と、その事ばかりが頭にあるようです。
するとどうなるか?
本当に『説明会』になってしまうのです。
つまり、家電の説明書を読み上げるように、難しい話を、
カタカナの専門用語をたくさん入れ、しかも、
一本調子で話すのです。
こうした展開になりますと、聞かされる側の社員は、
意味が理解できないためイライラし始め、最終的には
反発を生み出し、企画倒れで終わってしまうケースが
多く見られます。
そのため、コンサルタントを選ぶ時は、
「この先生に説明を任せれば、ウチの社員は動機づけされるだろうか?」
という視点を持っていて下さい。
次回は、
どんなコンサルタントなら、やる気にさせる事ができるのか?
という、選び方をお伝えします。