社会保険労務士の資格を取った先生は、
最初は実務経験がありません。
ですから、どこかの老舗の社会保険労務士事務所で
修業する人が多いです。
この時に、“給与計算の実務”や、
“人事評価制度の作り方”も学びます。
老舗ですから、創業から何十年も経過している事務所です。
そうした事務所で教えられる人事評価制度は、高度経済成長時代に
効果があった、“年功序列型の人事評価制度”である事が多いのです。
今の日本の状況は、高度経済成長時代とは真逆の環境です。
しかし人間、一度成功したパターンはなかなか捨てられません。
結果、老舗の社会保険労務士事務所の中には、今だに“年功序列型の
人事評価制度”を作ってしまう所があるのです。
それにより、修業している新人の社会保険労務士も、
「人事評価制度とは、そういうもの」
という間違えたすり込みをされてしまう場合があるのです。
業績が上がる人事評価制度の作成は、そんなに甘く、
簡単なものではありません。
専門家の私からすると、そういう安易に作られた
『年功序列型の人事評価制度』を見ると、
「なんで、そんな企業を悪くするものを作るんだ!」
と、絶叫したい気分になるのです。
念のため再度お伝えをしますが、社会保険労務士の先生には、
人事評価制度を作るのが、とても上手い人もいます。
ただし、
「社会保険労務士の先生だから、任せておけば安心だ」
と、盲目的に依頼してはいけないという事なのです。