さて、以前から、『部門長(評価者)』への研修で、最低限、
やっておいてもらうべき、3つの事について、
今、お話しをしていました。
今回は、その『3つ目』について解説をします。
3つ目は、
一般社員が、より仕事ができるようになるための
“指導スキル”の習得をさせる研修です。
“部門長”は、“裁判官”ではありません。
「君は出来てないねぇ」
と、評価を下すだけでは、部下はヤル気をなくします。
部下を成長させ、業績を向上させるのが、部門長の役割です。
評価が良かった時は、励ますスキルは必要ありません。
放っておいても、部下たちはヤル気になっているからです。
大事なのは、部下の評価が悪かった時です。
指導するスキルが無い部門長は、次のように言いがちです。
「この査定どおり、今回、君の評価は残念なものに終わってしまった。
よって、給料もあまり期待できないねぇ。
まぁ、ウチの会社が人事評価制度を導入してしまったのだから仕方ないねぇ。
次回は、頑張ってくれたまえよ」
この伝え方が悪い理由は、
「君の評価が低いのは、人事評価制度のせいだ」
としてしまい、肝心の“部下を育てる”
という発想がない事です。
これだと部下は、“会社”や“人事評価制度”に不満を抱いて
ヤル気を失ってしまうのです。