さて前々回は、「専門家は、難しい人事評価制度を作りがちです」
という理由をお話しました。
今回は、その理由の2つ目を解説します。
それは、
簡単だと、自社で作られてしまいそうだから
です。
コンサルタントの中には、
「あまり簡単に作ると、『これなら自社で作れそうですな』と
言われて仕事にならないと困るな……」
と考え、わざと難しくしているケースがあります。
しかし、人事評価制度は、簡単に作るべきです。
理由は御社の社員が、“業務の合間”で運用するからです。
もし、本を読んで、自社で人事評価制度を作れるのであれば、
自社で作った方が良いでしょう。
では、社外のコンサルタントに依頼する、本来の理由は何か?
それは、
『社員のやる気が上がり、業績が向上する制度設計ができるか?』です。
そうした“優れた人事評価制度”の設計は、
マニュアル本を読んでも作れません。
「業界ごとに異なる」というレベルではなく、
企業ごとに違うからです。
“業績が上がる人事評価制度”を作るには、
ていねいに御社と話し合い、ゼロから
創り上げないといけないのです。
それこそが本来、プロの技術なのです。